Ivoryの雑記帳

色々書く

軽い気持ちでVAIO TYPE UをCF-SSD化したら地獄を見た話

こんにちは、つきなしです。

FM音源の方はいろいろ原型をとどめてないので完成してからまとめます、ごめんね。

さて、僕はn日前にVAIO-TYPE Uを新品未使用、付属品全部セットの状態で購入しました。

この機種買うのは4回目なんですが流石に新品は初めて、何も考えずにポチりました。

このときはまだ地獄を見るとは思ってませんでした。

着弾から開封まで

買ってから割とすぐに到着しました。

初めて箱を生で見ました、かっこいい。

説明書なんかも封が開いていないので完全に舞い上がりつつ、起動しました。

やっぱりこのスタイル、かっこいいですよね。

まぁ、ここまでは順調です。そして起動した後、このVAIO

おろします

最後までバラさないとこのゴミみたいな1.8インチHDDを取り外せないのです。

で、ここからなんですが今どきSATAが主流なのでそもそもIDESSDすら入手困難です。

ましてや1.8インチ用のコネクタに適合するSSDとか見たことないです。

そこで、昔からよく使われてきた似非SSD化します。

このときの僕は完全に浮かれてIDEの理論値超えの速度が出るCFを買ってしまいました、アホですね。

まぁこれをアダプタにつける(アダプタと言ってもCF自体にTrueIDEモードがあるのでピンを変換してるだけ)。

問題発生

新品未使用のはずなのにバッテリーが死んでました。

使われてなさすぎて完全放電してしまったのでしょう、残念。

他のVAIO Uからもぎとって使ってます、正直これもそんなに状態は良くないんですが互換品が高すぎるので諦め。

これだけで済めば良いんですが、これ以上に大きな問題があってWindowsXPのインストールがクソ面倒なんですよね。

今回買ったVAIOの次のモデルでは社外品のUSB接続ドライブからでもブートできるようですが、このモデルは残念ながらUSBブートができないのはもちろん、純正品のi.LINKのドライブ以外からブートができません。

この仕様は本当にクソで、OSを入れるのに死ぬほど時間がかかりました。

内蔵DVDドライブ、フロッピードライブなんてものは存在しないので八方塞がりですね。

ここで思いついた手段は次の通り

  • Plop Boot Managerを使ってUSBからWindowsXPをインストール
  • PXEWindows PEを立ち上げてsysprepで展開

結果だけ先に書くとどちらとも失敗しました。

ただこれだけだとあまりにも情報がなさすぎるのでいろいろ書き足します。

Plop Boot ManagerからUSBブートでWindowsXPを入れる

まず、さっきも言ったとおり標準状態ではUSBブートができません。そこでPlop Boot Managerを使うのですが新品のCFからしかブートできない状態でどうやってPlopを立ち上げるか。

普通はフロッピーかDVDから読み込みますがこの子の場合どちらもできません。

そこで少々荒業ですが、CFにDVD用のisoを焼いてしまってそこから立ち上げることにしました。

Rufusで焼くだけですが、この方法だと失敗するたびにおろさないといけないので面倒です。

結局、PXE経由でもPlopが立ち上がることが判明したので、これからやろうとしている人(いないと思いますが)はPXEを使いましょう。

さて、USBからのWindowsXPインストールですがまずそのままPlopでUSBブートをしようとしてもフリーズします。

原因はよくわかりませんが、設定からUSB1.1モードにするとうまくいきます。ただし、12Mbpsのスピードでしかインストールできないので2時間近くかかります。

USBの方はWinToFlashを使いましょう、これが一番楽です。

そして、こいつを使った場合、テキストセットアップからの再起動時にもう一回USBから立ち上げる必要があるのですがCFに焼いたPlopが吹き飛んだので今度はPXEから立ち上げましょう。

あとは普通にインストールできました。そのように見えました。

しかしマイコンピュータで見てみるとCドライブにOSが入ってねぇ!!Dドライブになってるし、リムーバブルディスクとして認識されちゃってる!

はい、詰みですね。ここで"Hitachi Microdrive Filter Driverを入れればよくね?"と思った未プレイ厨の皆さんがいらっしゃると思いますが現実はそこまで甘くありません。

まず、システムドライブがリムーバブルディスクとして認識された結果、ページファイルがバグります。表示がめちゃくちゃになったりメモリ不足とか抜かしてアプリが一切立ち上がりません。

ちなみにページファイルがバグるとビープ音とともに「ようこそ」画面でフリーズしますが、Ctrl + Alt + Deleteを押せば回避できます。

さらに、Hitachiのドライバー、システムドライブがC以外だと正常に適用できません。

"じゃあシステムドライブをCに変更すればよくね?"と思った初心者の皆さん、甘いです。

2000までなら一応できたようですが(それでもシステムが不安定になる)XP以降はまず無理ですね。

完全に詰みました、この方法では無理のようです。

はい次。

PXEWindows PEを立ち上げてsysprepで展開

この方法は前例があるので余裕だろと思ったらそんなことありませんでした。

まずWindowsPEPXEブートさせようとしましたがisoを直接登録するとブートできませんでした。

エラーを吐きやがります。

この時点で僕はさじをなげました。

ついでにsysprepの大容量記憶域コントローラーの登録とか情報なさすぎて無理。

ということで僕はこの方法をとれませんでした。

じゃあどうしたかって?

HDDをクローンする

最終手段ですね、一回HDDに戻して、CFをUSBカードリーダーに挿してクローンしてしまう。

一番面白くない方法ですが、僕の精神はそろそろ限界です。

一回、リカバリをかけSP3を適用してから(ここ大事)Easeus Todo Backupでクローンをします。

なぜこのソフトを使ったかといえばライセンスを持っているからです、好きなものを使えばいいと思います。

一点注意点をあげるとすれば、リカバリパーティションはクローンしないことをおすすめします。

なぜなら、一般的にCFは容量が小さいのでストレージを圧迫してしまうのと、単純にCF化するとリカバリができなくなるからです。

実際、リカバリパーティションからブートすると"不明なディスク"としてはねられてしまいます。

普通にCドライブだけをクローンしましょう、僕は2時間ほどかかりました。

そして、ここからも重要なんですが一回CFを母艦のPCでまるごとDDを取っておきましょう。

そろそろ寿命がきそうなHDDをいつまでもマスターディスクにするわけにはいかないので...

そしてあとは普通に起動...せず、一回セーフモードで立ち上げましょう。

そして、ようこそのところでビープ音がして止まりますが、落ち着いてCtrl + Alt + Deleteを押しましょう、起動します。

で、ここからは未プレイ厨の方の言う通り、Hitachi Microdrive Filter Driverにちょこっと細工をしてからインストールします。細工と言っても使っているCFを登録するだけです。

やり方はググってください。

まぁ、ここまでできれば勝ったも同然です。

爆速VAIOを使い倒していきましょう。

おわ...らないw!

付属のリモコンについて

このVAIOにはWALKMANのようにリモコン付きイヤホンが付属しますが、曲名が表示されません。

SONICSTAGEでもWMPでも、Foobarでもだめ。

じゃあ何なら表示されるかって?

Do VAIOだけです。

あのクソ重いソフトでしか表示されません...

うーん

おまけ

USB1.1ブートだとおそすぎてカーネルパニックです。

ストレージのスコアだけ飛び出てるの面白いですね。

あおかな以外は快適です。

あおかなもなんとか動くくらいなので普通に遊べる。

あと5年は戦える!

おわり

ハードウェアMIDI音源の制作[その1]:大改変

こんにちは、つきなしです。

前回の記事から多くの問題点が出てきたので今回はそれに対する解決策を書いていきます。

まず問題点を以下に示しましょう

  • 高い(工具込みで25000)
  • でかい(ケースに収まらない)
  • そもそも配線間違ってた

まぁ、大きなところではこんなところでしょうか。

では解決策を書いていきましょう

そもそも制作費が高い問題については、いらない機能を全部取っ払いました。

バーLEDも状態LEDも液晶なんかも予定ではつけることになっていましたが’全部はずしました。

結構効果が大きくて部品だけなら1/3のお値段になりました。

今回は音が出ればいいので、ヴィジュアライズなんかはまた今度ということで。

ケースに収まらないのは、ユニバーサル基板でやっていたから。

まぁ、そりゃ僕の技術だとでかくなっちゃうよね。

ということでおとなしくプリント基板を使うことにします。

設計はEagleでちゃちゃっとやってしまいました、やっぱり楽。

そもそも配線が間違っていたっていうのは、こういうことです。

指摘をもらいました。

VccにつなぐべきピンとGNDにつなぐべきピンをごっちゃにしていたせいで間違えてしまったんですよね。

速攻で修正しました。

そんな感じでいろいろと問題が出てきたわけですが、今の所なんとかなりそうなのでバイト代で作っていきたいですね。

さて、今日もバイトなのでこの辺にしておきます。

ハードウェアMIDI音源の制作[その0]:概要

こんにちは、つきなしです。

これが最初の記事ですが、特に書くことないんですよね。

普通に内容に入っていきます。

作っていきたいのはハードウェアMIDI音源なわけですが、まず要件を下に示しましょう。

こんなところでしょうか。とりあえず最低でもこのあたりは満たしておきたい。

ということで色々調べた結果以下のような構成にすることに決まりました

  • PSG音源はYMZ294,マスタークロックは8MHz,3つ積むので最大9和音
  • FM音源は比較的入手性が良く、ワンチップで制御もお手軽なYM2413で1つ積む
  • オーディオスペクトラムアナライザはMSGEQ7をATMega328pで制御する
  • メインMCUはATMega328pで16MHzで動かす
  • 電源はとりあえず5v,1Aを供給できる回路を作った

1つずつ細かく書いていきます。

YMZ294、昔は秋月で4MHzのクリスタルオシレータとのセットで売られていたみたいなんですがいつからか付属しなくなりました。

そして、なぜか4MHzのクリスタルオシレータは秋月だと表面実装用のものしか売っていません。

そこで、8MHzのクリスタルオシレータを使うことにしました。

"4/8"ピンをLに落とすだけなのでかんたんですね。

チップ自体はよくあるPSG音源で、3和音+ノイズ(ただしノイズを使うときは2和音)といった感じ。

エンベロープもあるけど、すべてのチャンネルに適用されてしまうようなのでチップの使い分けがいる。

3つ積むのはなんとなく。必要なピン数もそんなに増えないしたくさん和音が出たほうが曲を打ち込む時に楽だと思った。

YM2413、このチップに限った話ではないのですが最近FM音源チップの入手性がすこぶる悪いです。

YMF825はありますが、DIP版がないためモジュールを買わざるを得ないのです。

さらにそのモジュールがアホほど高いんですよね。

いろいろ探した結果とりあえずYM2413を使うことにしました。

FM音源6チャンネル、リズム音源5チャンネルの構成で使用します。

オーディオスペクトラムアナライザは別にATMega328pとMSGEQ7を使って作ります。

基板も別なので汎用的に使えます。

こいつ自体は特に変わったところはありませんが、個人的にはLEDの制御が悩みどころでした。

どのようにして70個のLEDを制御するのか。

結局トランジスタアレイICと2SC1815を用いたダイナミック制御をすることになりました。

実際にこの数でやったことがないので動くかどうかは未知数ですが...

MCUにATMega328pを選んだ理由ですが、ピン数とお値段、メモリの容量で決めました。

ATTiny2313も候補に上がっていましたが普通にピン数が足らなくなったので却下。

設計図引いてる段階だとATMega1284pを使っていましたが、74HC595の採用によりだいぶデータ用のピンを節約できたため却下。

1284pは一個で750円もする高級品なのでできるだけ使いたくなかった。

電源回路は全くの無知なのでとりあえずスイッチ、ヒューズ、トランス、平滑コンデンサからの三端子レギュレーターって感じの構成にした。

一応三端子レギュレータのロスも考えて入力は10vにしてあります。

ここも特に書くことないんですよね。

こんなところでしょうか。

結構な長さになったので設計図なんかは次回。